野獣JUMP 髙木雄也編

「ちよこーどこ?」

 

雄也はいつものように合鍵でちよこの部屋に入り、そこにいるはずのちよこを探していた。

 

「ちよこ?」

「あっごめん!今シャワー浴びてた!」

 

ちよこの声がお風呂場から聞こえてくる。

 

「時間かかる?」

「ううん。もうすぐ」

「じゃあ来て」

「ちょっちょっと待って」

 

急に来いと言われ焦るちよこ。

 

「早く来いよ」

 

それを更に焦らす雄也。

 

「待って、まだ服着てない」

「着なくていい」

 

ちよこの言葉に雄也は食い気味でそう言う。

 

「えっでも・・・」

 

それにちよこが戸惑いながらそう言った瞬間。

 

ガラッと勢いよくお風呂場のドアが開き、ちよこの前に雄也が現れた。

雄也はちよこの姿をなめまわすように見ると、ニヤッと笑う。

そして。

 

「しょうがないな・・・俺が連れてってやるよ」

 

雄也はそう言うと、生まれたままの姿のちよこをお姫様抱っこしてベットルームへと連れて行った。