野獣JUMP 薮宏太編

きえはお弁当を食べるという薮のお茶を淹れようと、給湯室でお湯を沸かしていた。

そこへ。

 

「きえちゃん」

 

薮が現れた。

 

「あっやっ薮くんっ ごめんなさい、まだお湯が沸かなくてっ」

 

突然の薮の登場に焦るきえ。

 

「大丈夫だよ。それよりさ」

 

そんな事は一切気にせずに薮はそう言い、話を続ける。

 

「今日家に行っていい?」

「えっ」

「ダメ?」

「ううん!来て!」

 

薮の言葉にきえは慌ててそう言う。

すると薮はきえの耳元で

 

「今日は寝かさないから」

 

とささやいた。

 

「えっ」

 

驚いてるきえに薮は

 

「今夜は寝かさないから、覚悟しとけよ」

 

と言うと、ふにゃりと優しい笑顔を見せる。

 

「!?」

きえはそんな薮の笑顔を見て白目をむくと、ゆっくりと膝から崩れ落ちた。