妄想小説Walk第8話

今日はスノボの日。
スノボは大好きだからすごく楽しみなんだけど、ちょっと複雑。

でも楽しまなきゃもったいないよね!
基本個人プレーだし!
大丈夫か!

・・・と思ってたけど。
運転手:有岡くん、後部座席:髙木くん、八乙女くんでお迎えに来られたらもう逃げ場がない。
助手席は嬉しいけど・・・やっぱり困る・・・。

 

 

「おはよー!ごめんね、ありがとう!」

そんな気持ちを悟られないように私はなるべく明るく、大きな声でそういう。

「おはよー!まゆみさん、有岡の隣はうるさくて嫌だろうけど相手してやってよ(笑)」

八乙女くんが言う。

「八乙女さん何言ってんすか!!うるさくないでしょ!?」
「もううるせー(笑)」

朝から元気な有岡くんに笑いながらツッコむ髙木くん。

「てかうるさいの否定してくんないんだ。まゆみさん」

いきなり矛先がこっちに来た(笑)

「え?」
「もういいよ」
「いいんならいいや」
「えーーーー!?俺に味方はいないのーーー!?」

大騒ぎな有岡くん(笑)

 

・・・うん。楽しい。
もう余計なこと考えずに今を楽しもう。
よし。

 

 

 

スキー場に到着し、着替えを済ませた私たちはリフトに乗り上の方へ。
ボードを履いて準備万端!

「有岡行け!」
「はい!」

勢いよく滑り出した有岡くん。

あーやっぱ上手だ。
悔しいけど何かカッコイイ。

 

続いて八乙女くんも滑り出す。
上手!
本当かっこいい!

 

「まゆみさん、先行きな!俺見てるから」

髙木くんが言う。

「やだ何か恥ずかしいな・・・ でもありがとう」

髙木くんのご厚意に甘えて私が3番目に滑り始める。

 

久々だからちょっと怖いけど、やっぱ楽しーーーー!!!

 

「うまいじゃん」

後ろから来た髙木くんが隣まで来てサムズアップ。

「ありがとう!」

てかしゃべってる余裕ない(笑)
体制を崩して転びそうになる(笑)

そんな私を見て髙木くんは笑ってる。
誰のせいだと思ってるんだ(笑)

 

よし。

テンションが上がった私は直滑降でスピードを出して3人を追い抜きJUMP!!からの見事に着地!・・・できるわけない。
やったことないわ(笑)

私は大きくすっ転んだ。
全身雪まみれ(笑)

「あははははははは!!」

あーたのしーーー♪

 

 

「大丈夫?」

雪まみれの私の姿を見て3人が近づいてくる。

「大丈夫!超楽しい!!」

笑いが止まらない(笑)

「超笑ってる(笑)」
「まゆみさんJUMP出来るの?」
「やったことない(笑) 」
「そりゃコケるわ(笑)」
「俺もやろ♪」

闘争心に火がついたのか、有岡くんが滑っていってJUMP!!
見事にすっ転ぶ!

「あはははは!」

笑い声がここまで聞こえる(笑)

続いて八乙女くん、髙木くんもJUMP!!
やっぱり二人ともすっ転ぶ!

「やべー超楽しい!!」

髙木くんが笑顔でそういう。
会社で見る髙木くんより子供っぽくて何か可愛い。
こんな一面もあるんだ!

八乙女くんも「ちっくしょー」と言いながら立ち上がり、何度もJUMPする。
その度に転ぶんだけど何かすごく楽しそうだ。

 

3人とも会社で見るよりも子供っぽくて仲良くて、何だか微笑ましい。
来てよかったな、素直にそう思った。

 

 

 

 

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