妄想小説Walk第44話

「射的は男の勝負にしようぜ!」

有岡くんはそういうと男性3人で輪になって何やらこそこそ内緒話をしている。

 

「何か3人、すごい楽しそうだね(笑)」

男性3人の姿を見てともさんがそう言って笑う。

「うん、慧ちゃんも楽しそうでよかった♪」

あやかさんも嬉しそうだ。

「そうだね。何か微笑ましいね♪」

私もそれに答える。
嬉しそうなともさんとあやかさんも含めて、本当微笑ましくて幸せな気分になる。

 

それにしても。
あんなにくっついちゃって(笑)
本当あの3人、時々中学生みたいな時があるな(笑)

 

「じゃあ僕からだね」

順番も決めていたのか、知念さんがそういって銃を手に持つ。

「知念くん頑張って!」

ともさんが全力で応援。
それに知念さんはアイドルスマイルで手を振って答える。

 

 

・・・さすがだ。

 

 

そこにいる全員が知念さんにメロメロだ。
私も含め。←

 

 

 

 

ゆっくりと銃をかまえる知念さん。

 

 

・・・集中している。

 

 

パン!

 

 

知念さんのかまえた銃は乾いた音を立てる。
その銃弾は見事に景品を打ち落としていた。

 

 

 

 

「はい、どうぞ」

店員さんが打ち落とした小さな箱を知念さんに渡す。
それを開けると、そこにはおもちゃの指輪が入っていた。

「お!!指輪じゃん!!知念!ともちゃんにプレゼントすれば?」

指輪をのぞきこんで嬉しそうにいう有岡くん。
さすがです♪

「そうだね。ともちゃん、手出して」
「あ、うん、ありがとう知念くん」

ともさんは指輪を受け取るために手のひらを上にして手を差し出す。
それを見て知念さんは

「違うでしょ?」

というと、ともさんの手を取り、手のひらを下に向けて薬指に指輪をはめた。

「金魚すくい頑張ってくれたお礼だよ♪」
「!!」

ともさんは驚いていたがすぐに

「ありがとう!」

と笑顔になった。

 

 

 

・・・す、すごい!!知念さん!!!!!!
発想が神!!!!!!

 

 

 

 

「よおし!!次は俺の番!!」

目の前に広がる光景を見てテンションが上がったのか、有岡くんが張り切って銃をかまえる。
そして、どれを撃とうか迷っているのか、しばらく銃口を動かして考えているようだった。
すると。

「撃て!」
「はい!!」

急に伊野尾さんが叫び、それにつられたのか有岡くんが大きな声で返事をして銃を撃つ。
もちろん、弾は当たらない(笑)

 

 

「撃てって言われたら撃っちゃうな」

気持ちはわかる(笑)

 

 

その後、数回は伊野尾さんの妨害にも負けずに勝負したけど、結局有岡くんの弾は一度も景品に当たらなかった。

 

「俺も知念みたいにかっこいい事したかったなー」

有岡くん、ちょっとだけ悔しそう(笑)

「大貴はまだまだだね」

それに知念さんは笑顔でそういう。

「そうだな」

知念さんの笑顔に癒されるのか、有岡くんはそういうと知念さん以上に笑った。

 

 

 

 

・・・何それ。
幸せかよ・・・♪

 

 

 

 

最後は伊野尾さんの番。
かっこよく銃をかまえる。
その瞬間。

「撃て!!」
「はい!!」

今度は有岡くんが叫び、伊野尾さんがつられて(?)銃を撃った。
おそらく確信犯だろうけど(笑)

「本当だ(笑) 撃てって言われたら撃っちゃうね(笑)」
「だろ?」
「これ楽しい(笑)」

肩を震わせながら笑う伊野尾さん(笑)
相当お気に召した様子。

 

 

 

 

全く。
何やってんだか(笑)
でも、2人のこういうところ、すごくいいと思う。

 

 

 

 

結果。
2人がどうしてもふざけてしまう為、知念さんの圧勝だった(笑)

でも、何かすごくいいものを見れた気分♪
幸せのおすそ分け、ありがとうございました♪

 

 

 

 

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