妄想小説Walk第32話

「どれに乗る?」

メリーゴーランドのお馬さんたちを見ながら有岡くんがそういう。

「そうだなぁ・・・」

周りを見ると子供たちばかり。

そっか。 そうだよね。
メリーゴーランドだもんね(笑)

「馬車かなぁ・・・」

たくさん考えた末に私はそう答えを出した。
お馬さんは子供たちが乗りたいんじゃないか、なんて思ったんだよね。

「じゃ俺も」
「そっか(笑) じゃあそこに座ろうか」

適当に指差したつもりだったけど、その先に子供が1人お馬さんを見上げて途方にくれていた。
すぐさま有岡くんが声をかける。

「これに乗りたいの?」
「うん」
「そっか。じゃあ乗せてあげるよ!行くよ?」

有岡くんは優しくそう言い子供を持ち上げてお馬さんに乗せた。
しかし子供は思ってたよりも高い位置だったのか、顔がこわばってしまった。

「怖い?」

それにすぐ気づき、優しく言う有岡くん。
うなずく子供。

「降りる?」

有岡くんが子供の体を支えたまま、顔をのぞきこむように言うと子供はやっぱりうなずくので抱えておろしてあげる。
そして

「大丈夫?」

と子供の目線まで下がってお話する有岡くん。
うなずく子供。

 

 

 

 

・・・ねぇ。好き。 ←

 

 

 

 

「すみません!うちの子が何か!?」

その時、子供のお母さんだと思われる女性が現れ、有岡くんに向かってそう言った。
それに気づいた子供はすぐさま走ってお母さんの足にしがみつく。

「え!?いや・・・」

有岡くんの答えを待たないまま、お母さんは子供の手を取るとそそくさと去っていった。
その姿を見送り、呆然と立ち尽くす有岡くん(笑)

「有岡くん、座ろうか(笑) 」
「うん・・・」

私が有岡くんを促し、私たちは馬車に腰を下ろした。

 

 

「俺、変質者と思われたのかな?」

有岡くんは心配そうだ。

「大丈夫だよ(笑) 変質者じゃないって事は私が知ってる(笑) 」
「だよね(笑) 」

私の言葉に笑顔になる有岡くん。
可愛い♪

「今日は本当色々あるね(笑) 」
「本当だね(笑) 」

2人で笑いあう。
何かこういう何気ない事で笑いあえるって幸せだ。

 

 

 

 

メリーゴーランドから降りると、そこにはニヤニヤしながら待ってくれている髙木くんと八乙女くんがいた。

「お前ら何メリーゴーランドとか乗ってんだよ(笑) 」

八乙女くんが笑う。

「いや、ちょっと休憩のつもりで(笑) 」
「メルヘンかよ(笑) 」

髙木くんも笑ってる。

「でも乗ってみると意外と楽しいから2人も乗ってきなよ(笑) 」

冗談のつもりで言ってみたけれど

「じゃ4人で乗ろうぜ(笑) 」

と意外とノリノリな八乙女くんと髙木くん(笑)
というわけで、今度は4人でメリーゴーランドに乗ることになった。

 

何やってんだろう(笑)
でもこういうノリが好き(笑)

 

 

 

 

「俺、馬乗ろっと」

髙木くんが迷わずお馬さんにまたがる。

「俺も!」

隣のお馬さんに八乙女くん。

「じゃ俺たちはこっちの馬に乗ろうぜ!」

少し離れたところにいたお馬さん2頭の片方に有岡くんが乗り

「うん♪ 」

私はその隣のお馬さんに乗る。

大人4人でメリーゴーランドのお馬さんに乗る。
何だこの光景(笑)

でも3人ともすごく楽しそう♪
本当、平和な人たちだよ(笑)

 

 

それから私たちは4人で色々な乗り物に乗って楽しい時間を過ごしたのだった。

 

 

 

 

遊園地からの帰り道。
私たちは適当に入ったお店で夕飯を食べていた。

「今日楽しかったね!」

有岡くんがニコニコしながらそう言う。
可愛い♪

「うん、楽しかったね♪ 」

思わず私も笑顔になる♪

 

 

「あ!俺みんなにお土産買ったんだった!」

有岡くんはそういうと、鞄の中をごそごそし始めた。
そして小袋に入った何かを取り出すと、「はい!」とひとりひとりに手渡した。

「一緒に行ったのにお土産?(笑) 」

八乙女くんはそう言いながらも嬉しそうだ。

「えー何だろ?」

髙木くんもまんざらでもなさそう。

「開けていい?」
「いいよ」

私もワクワクしながら小袋を開けた。
中に入っていたのはキーホルダーだった。

「だっせ!!」

キーホルダーを見て髙木くんが爆笑しながら言う。

「あれだけあって何でこれ選んだの?」

八乙女くんも爆笑してる。

確かに有岡くんがプレゼントしてくれたそれは、小学生がお母さんにお土産に買ってくるようなものだった。
絶妙にダサい(笑)

でもそんな所が有岡くんっぽくてすごく可愛いと思えてしまうのは私が盲目だからだろうか・・・(笑)

 

 

 

 

「あれ?これもしかしてみんなおそろい?」

ダサいと言われて切ない顔をしていた有岡くんに私はそう言う。

「うん。俺も買った。4人お揃い」
「そうなんだ!」

お揃いと聞いて意外と嬉しそうな八乙女くん。

「へーお揃いかー」

髙木くんも嬉しそうにそう言うと

「ありがとな。大事にするよ」

と微笑んだ。

「有岡、ありがとう!」
「ありがとね♪ 有岡くん♪ 」

八乙女くんと私も口々にお礼を言う。
そして私たちはそれぞれ好きなところにキーホルダーを取り付けた。

私はやっぱり家の鍵だなー♪

 

 

 

 

みんながキーホルダーを付けてくれたことが嬉しかったのか、有岡くんはニコニコしてる。

可愛いな♪
有岡くん、ありがとう♪
絶妙にダサいキーホルダーだけど♪ ←
大事にするよ♪

 

 

 

 

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