2017 Birthday Story 山田涼介

”明日、俺の誕生日だから祝ってよ!てか祝えよ!(笑)”

 

昨日、そんなLINEが山田さんから届いたので、今日は山田さんのお誕生日会をしている。

・・・と言っても2人きりのお誕生日会だが。

 

山田さんの行きたい所、と言う事でカラオケで2人で飲んでるんだけど、今日の山田さんは最初からガンガンお酒を飲んでいるので、やたらとテンションが高い。

 

「誕生日なんだから今日は俺の言う事聞いてよ」

「えー出来ることだけだよ?」

「ひとーつ!!」

 

・・・有無を言わさずって事ですね・・・

 

「俺の事、涼介って呼んで!」

 

何を言われるのかと思ったら(笑)

可愛いな(笑)

 

「りょーすけ!」

「はーい!」

 

・・・可愛い(笑)

 

 

「♪王様おーれだ♪」

 

突然始まる王様ゲーム(笑)

しかも選択肢なし(笑)

 

「まゆみが王様とキス!」

「は!?」

「んーーー」

 

驚いてる私に山田さんは自分の唇をとがらせて近づいて来ようとしたが。

 

「・・・。」

 

急に顔を赤らめて下を向き

 

「やっぱ恥ずかしい!」

 

と言ってお酒を飲み干した。

そして

 

「お酒がない!持ってきてもらおう!」

 

と言いながらお酒を注文。

 

「・・・これでよし!」

 

満足そうだ(笑)

 

 

 

かと思いきや。

隣に座って肩を抱いてきて

 

「今日は朝まで一緒にいてよ」

 

と急にイケ散らかす。

 

「それはダメだよ」

「えー何で?」

「明日仕事だし」

「いいじゃん」

「ダメだって」

「えーーーーー!」

 

明らかに飲み過ぎな山田さん。

それでも何かかわいらしいのは人柄なのかな(笑)

 

 

 

 

「まゆみー早く俺のものになれよー」

「えーーーー・・・」

「体から始まる愛もあるかもよ?」

 

そっちか!(笑)

 

「何てこと言ってんの!(笑)」

「本当、何てこと言ってんだ俺!」

 

山田さんは急に我に返ったのかそう言うと、私が飲んでいたお酒を飲み干す。

 

「あっ!涼介!それ私の・・・」

「あっ!ごめん!」

 

私の言葉に山田さんはハッとした顔でそう言ったが、そのあとニッコーっと笑って言葉を続ける。

 

「ありがとう」

「え?」

「涼介って呼んでくれて嬉しい」

「え・・・だって呼べって言うから・・・」

 

急にいつもの美しい顔で嬉しいとか言ってくれるから、思わずドギマギしてしまう。

 

「ありがとね」

 

山田さんはもう一度そう言うと

 

「何飲む?」

 

とドリンクメニューを私に見せてくれる。

私はそれを受け取ると、ドキドキしていることを悟られないようにメニューを眺めた。